開花と温度
- 景山陽
- 2024年5月1日
- 読了時間: 2分
今日は雨。
オオイヌノフグリの花期が終わりかけているので、室内に鉢植えの株を持ち込み、開花の定点撮影をすることに。
開花シーンの撮影は、数週間前に撮影済みではあるのだが、細かい部分で粗が気になったので撮影しなおしたいと思っていたのだ。

7時頃、蕾

9時には満開
オオイヌノフグリを室内で撮影しようとすると、開花は正常にしてくれるが、閉花は正常にしてくれないことが多い。
光線状態を屋外とほぼ同じにしても、室内では閉花だけは正常にしてくれなかった。
なぜだろう? と思い、色々試してみたのだが、どうやらオオイヌノフグリの閉花は温度の影響を強く受けているようだ。
具体的には、周囲の気温が下がると閉花を始めるのだと思う。
試しに、オオイヌノフグリを気温25度に設定した温室に入れておき、その後、屋外の花が閉じ始める時間帯と同じ15時頃に温室の外に出した。
温室の外は20℃で、オオイヌノフグリ周辺の気温は5度下がったことになる。
すると、さっきまで咲いていたオオイヌノフグリの花は30分もしないうちに閉花し始めた。
つまり、室内で花が正常に閉花しなかったのは、室内の断熱性能の高さが災いして夕方になっても気温が下がらなかったからだ。
多分。

15時頃、花が閉じるにつれて雄蕊と雌蕊が触れ合って自家受粉する。(室内で撮影)

緑色のまだ若い実が目立ち始めている。
茶色く熟した実はまだ数えるほどしか見当たらなかった。
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