分泌量
- 景山陽
- 2024年7月1日
- 読了時間: 2分
ここ数日、ノイバラの蜜をじっくり撮影するために何本か花瓶に挿してストックしてあるが、観察しているうちに気になる生態を見つけた。

咲いて2日ほど経った花は、雄蕊が内側に縮み始めるようなのだ。
花の中心には雌蕊があるので、倒れ掛かった雄蕊は雌蕊の柱頭に花粉を付けているはず。
もしかして、自家受粉だろうか?
自家受粉と言えばオシロイバナやツユクサが有名だが、ノイバラの自家受粉行動は聞いたことが無い。
それにしても、中々ノイバラから蜜が沢山出ている様子を撮ることができない。
やはり元々蜜量が少ない植物なのだろうか?
色々調べていたら気になる資料を見つけた。
この資料は、レンゲソウの蜜量と温度等の関係を調べたものだが、それによると、光合成量が下がると蜜の分泌量は少なくなると書いてある。
この関係がノイバラに当てはまるかどうかは分からないが、もし当てはまるとするならば、切り花状態で室内で咲かせた花はほとんど光合成していないはずなので、蜜の分泌量も下がってしまうのではないだろうか?
となると、やはり直射日光の当たる野外から採集してきたばかりの新鮮な花を用意した方が良いのかもしれない。

雨が一瞬やんだので庭作業をしていると、花壇のランタナにツマグロヒョウモンがやってきた。
虫を撮る人なら大歓迎かもしれないが、庭で撮影用のスミレを育てている身としては、幼虫に葉を食い荒らされて困る生き物だ。

数日前にホームセンターのおばちゃんからもらったアゲハチョウの幼虫が、いつの間にか終齢幼虫になっていた。
せっかくだから臭角を出す様子を撮影してやろうと指でつついたのだが、うんともすんとも言わない。
指だと反応が悪いのかな? と思い竹串でつついてみたがこれも反応無し。
臭角の出しやすさには個体差があるのだろうか?
それとも何かに寄生されていて具合が悪い?
要観察だ。
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