定点撮影1枚目
- 景山陽
- 2024年4月12日
- 読了時間: 2分
タンポポの花が枯れて、綿毛ができるまでの様子を連続写真で撮りたいので、まずは撮影に適した個体を探すことにした。
タンポポは花が枯れると花茎が倒れ、種づくりの準備に入る。種が熟し、飛び立つ準備が整うと倒れていた花茎が綿毛を飛ばしやすい位置まで立ち上がってくる。
その様子を画角を変えずに撮影するとなると、かなり引いて撮影せねばならないので、背景のボケが小さくなり、タンポポと背景の分離が悪くなりわかりづらい写真になってしまう。
そうならないようにするためには、抜けた背景が必須だ。
また、タンポポの種類はなるべくアカミタンポポやミヤマタンポポみたいなマニアックな種類じゃなくて、身近なセイヨウタンポポが望ましいだろうと思う。
それらの場所や条件を満たす個体を探そうと思うと、一気に撮影の難易度が跳ね上がる。
林道脇の土手で、抜けた背景に生えているセイヨウタンポポを見つけたので、しばらくここで撮影してみることに。

この写真が、定点撮影の一カット目になる。明日もまた同じ時間帯に撮影に向かわねばならない。
これを、花が枯れて綿毛が開くまでの2週間ほど続けることになる。
この場所は、公園や農道と違って人が殆ど立ち入らないので、定点撮影中に草刈りでタンポポが刈られるなんてトラブルが起きづらい。

タンポポを撮ろうとすると、黒い虫がしょっちゅう花に飛んでくる。
モモブトカミキリモドキだ。
追い払っても追い払っても飛んでくる。

タンポポに顔を突っ込んで花粉をまさぐる。

もう1つ、タンポポの定点撮影で脅威となるのが虫害だ。
上の写真は、セイヨウタンポポの綿毛だが、中身が食い散らかされて綿毛がこぼれ出している。
実は、去年も同様の虫害に遭い、定点撮影を失敗している。
おそらくだが、カメムシの仲間の仕業ではないかと僕は睨んでいる。
現行犯を見たわけではないのだが、ボロボロになった綿毛の傍には高確率でカメムシがいるのだ。
2年連続で同じ失敗を繰り返すのは面白くないので、今年は対策として、目の細かいネットを綿毛にかぶせておこうか。
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