一皮剝ける
- 景山陽
- 2024年10月7日
- 読了時間: 2分

金木犀が花を咲かせている。
5日ほど前には匂いを感じていたが、今日になってやっと姿を見た。
日本に植えられている金木犀のほとんどは雄株なので、実をつけることが無い。
園芸品種で、かつ種を作らないとなると、僕の興味の対象からは少し遠ざかるので、積極的に撮影をしたことが無い花だ。

今にも開きそうなスミレの実。
スミレの実は、天気が良い日だと午前8時から10時頃に裂開して種をはじき出すが、天気が悪いと午後に開くことが多い。
スミレの種子散布は、開いた実が乾燥で縮んでいくことによって、収まりきらなくなった種が弾けだすという仕組みだ。

種が弾ける様子を撮影してみた。ピントが浅い気がするので、もう少し絞った方が良かったかな?
スミレの種飛散を撮影するのはおよそ二年ぶり。二年前の写真は現象が良く映っているのだが、背景が作りものっぽくて良くなかった。
今日撮った写真は、背景は良いのだがピントが浅い。

昨日に引き続き、カタバミの種子散布の撮影。
撮影を繰り返すうちに、種の弾ける速さには、実によって個体差があることを発見した。
熟したての元気な実だと勢いよく種は飛んでいくし、よぼよぼの茶色がかった実に入っている種は控えめな勢いで飛んでいくことが偶にある。
比較的弱めの勢いで飛ぶ種を狙って撮影すれば、改造ストロボのような特殊な照明機材が無くても、種をあまりブラさずに写すことができるかもしれない。
上の写真は、弾ける勢いの弱い種を撮影したものだが、赤い種があまりぶれていないことがわかる。

うす皮が剥けないまま、弾けずに実から顔だけ出した種。
薄皮が破ければ、その勢いで中の種が弾け出す。

左から、薄皮が剥ける前、剥けた瞬間、剥けた後。
カタバミの種は、一皮剝けて旅立つのだ。
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