マメになれ
- 景山陽
- 2024年8月27日
- 読了時間: 2分

ススキの茎から穂が出てくる様子を毎日観察しているが、どうやら茎の先端から穂が出てくるわけではなくて、茎が徐々に裂けるようにして穂が飛び出してくるようだ。
植物の動きをノーヒントで事前に予測するのは難しい。

メマツヨイグサは花期を終え、緑色の若い実が沢山でき始めている。

マツヨイグサの仲間は、花以外にはあまり虫が寄り付かない印象があったが、今日見た株にはカメムシの幼虫がたくさん。
ストロー状の口を実に刺し込み、汁を吸っていた。

おそらくクサギカメムシの幼虫だ。

庭のアサガオの蕾

アサガオの蕾を無理やりこじ開けて覗いてみると、中には蕊が入っている。
ここで、蕊の位置に注目。
一番上に突き抜けている脳味噌みたいなやつが雌蕊で、下層にまとまっているのが雄蕊たち。
この位置構造を頭に入れておきながら次の日に咲いた花を見てみる。

既に咲いた花の断面。
見てみると、雄蕊が雌蕊を追い抜いていることがわかる。
これは、アサガオの自家受粉と呼ばれる行動で、花が咲くにつれて雄蕊が雌蕊を追い抜いて、その過程で雌蕊に雄蕊の花粉が付くのだ。
地味で、やや小難しい話題なので、児童書ではあまり取り上げられていないけれど、やや本格的な児童科学書では取り上げられているのをたまに見かける。
偕成社から出版の、「カラー自然シリーズ アサガオ」の中では、このアサガオの自家受粉が紹介されていた。
偕成社は、自然科学系の児童書に関しては、かなり本格的な内容のものを作っているように感じる。
さて、庭のアサガオも終盤だろうか。咲いた後、正常に結実しない株も増えてきた。植物は、旬を過ぎると途端にライフサイクルが乱れ始めるものが多い。
今のうちに撮れるシーンは撮っておかないと、また来年に持ち越しになってしまう。
アサガオは児童書の中では定番の生き物だが、アサガオの写真の中でもツル運動や開花、結実などの定番のシーンは絶対に撮っておきたい。
ただ、定番のシーンばかり撮っておけば安心と言う訳でもないということが、僕の浅い経験でも最近分かってきた。
定番のシーンの撮影ついでに撮れそうなものは、サボらずにマメに撮っておくということがかなり大切なことのような気がする。
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