ススキの不思議
- 景山陽
- 2024年9月26日
- 読了時間: 2分
ススキの撮影をするために花やタネを家に持ち帰ったことが何度かあるが、その中で気が付いたことがある。
ススキの穂は、植物体から切り離すと、一日と経たずに綿毛を広げ始めるのだ。
下の動画は、花を咲かせているススキの穂を持ち帰ってきて室内に放置した様子をタイムラプスで撮影したものだ。
動画の最初から最後まで、9時間しか経っていないが、一瞬で花穂だったものが綿毛を付けた穂に様変わりしている。
ススキは、雌花が受粉しようがしなかろうが、乾燥がトリガーとなって綿毛を開くのだろう。
問題は、こうやって無理やりに開いた綿毛たちに発芽能力があるのかどうか。
見た目は普通に採れる綿毛と大差ないのだが、受粉を満足にしていないはずなので、中身は成熟していないのかもしれない。

一瞬青空が出たので急いでソメイヨシノの一本木の撮影へ。
紅葉が進み、少しづつ黄色味を帯びてきた。欲を言えば、背景の雲が邪魔なので流れてほしいのだが、背後には南アルプスの山々があり、山の周辺にはどうしても雲が滞留しがちなのだ。

昨日の日記にも書いたが、アメリカシロヒトリの食害がひどい。
定点撮影している一本木の周辺の木々は全て上の写真のように丸裸になっている。
カナムグラの雌花をまだ撮っていなかったので探しに来た。
なかなか見つからなくて、雄花よりも花期が遅いのかな? と思っていたのだが、どうやら雌花は僕が想像していたよりも 小さいらしく、それを意識しながら探したらすぐに見つかった。

カナムグラの雌花
白い糸みたいなものが柱頭だ。

カナムグラの雌株

こちらは雄花。
葯がバナナみたいに房状にぶら下がっている。

揺らすと花粉が沢山出てくる。
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