どうにもならないこと
- 景山陽
- 2024年4月6日
- 読了時間: 2分
芽生えの様子を定点撮影をしていた植物の成長が、何故か止まってしまった。
少し乾燥してしまったのが原因かな?と思い、濡らしたキッチンペーパーを被せてみたりしたが、中々根を伸ばしてくれない。
あまり湿らせすぎても、腐って根が折れてしまうので、程々にする必要がある。
適度に湿度は必要だが、かと言って蒸れ過ぎてもいけないのだ。
今撮影中のこの植物は、芽生え始めてから葉を展開するまでに1ヶ月以上かかってしまう。
そしてこの撮影の締切が5月の中旬なので、今から新しい種を採集してやり直しても、かなりのギリギリだ。
絶対に失敗ができない。
とりあえず、成長が止まってしまった個体は成長を再開してくれることを期待して、適度な温度と湿り気の中で引き続き管理しておくことにした。
そして、万が一この個体の撮影が失敗した時の保険として、やり直し用の個体を急いで採集しに行った。
植物の連続写真の場合、写真を撮る時間よりも、待つ時間の方が圧倒的に長い。
昆虫の産卵や羽化シーンの撮影に比べると拘束時間は短いが、やり直しが効き辛い。
集中するだとか、寝る間を惜しむだとか、その手の努力が殆ど意味をなさない。
結局、最後は指をくわえて待つしかない。
そこが植物相手の残酷な所だと思う。
さて、田んぼの脇道でセイヨウタンポポが花を二輪咲かせていた。
花曇りで、植物の撮影に適した柔らかい光線状態だったので、そのまま撮影しても充分綺麗だったのだが、せっかくなのでタンポポの生態に迫った写真を撮ることにした。

昼のタンポポ。
日没後、同じ場所で、同じ個体を同じアングルで撮影したのが下の写真。

夜のタンポポ
タンポポは、夜になると寝てしまうのだ。
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