いつ弾ける?
- 景山陽
- 1月4日
- 読了時間: 2分
フジの実が弾ける様子を撮影するために、実が弾ける条件を探っているのだが、中々に難しい。
植物の実は大抵、熱を加えて乾燥させると弾ける。
例えば、カタバミはドライヤーの温風を当てると身が弾けるし、アメリカフウロなんかは、アイロンで数十秒熱してやると一分以内に実が弾ける確率が高い。
このように、弾けるタイミングを人為的にコントロールすることができれば、瞬間写真の撮影はグッと楽になるのだが、フジの実はいまいち兆候が掴めない。
採集してきたフジの実を庭に数日放置して乾燥させ、コタツの中に入れてどのくらいで弾けるのかを確かめてみたのだが、3時間ほどで弾けるものから半日たっても弾けないものまで、時間にかなりのバラツキがあった。
バラツキがあると、弾けるタイミングを予測できないので、撮影のチャンスと方法がかなり限られてくる。
考えられる撮影方法は、暗室でカメラをバルブにしておき、実が弾けた瞬間にセンサーが反応してストロボを光らせる方法。
これは屋外ではなく室内で暗室を用意して撮影することになるのだが、フジの実サイズの被写体だと、結構大掛かりなセットが必要になる。
被写体が大きければ大きいほど背景のボケが小さくなって、室内撮影時の背景の作り物感が出やすくなってしまうのだ。
できれば青空を背景に屋外で撮影したいものだが、ほぼ不可能だろう。
「プロキャプチャーモードを使えば良いじゃん」という声が聞こえてきそうだが、植物の種が飛ぶ速度は相当なもので、プロキャプチャーモードでも画面に写らないことがほとんどだし、高速の被写体ほど電子シャッターによる被写体の歪みが酷く出てしまうので、却下だ。

フジの種
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