軸の回転
- 景山陽
- 2024年12月31日
- 読了時間: 1分
公園でアベリアの実が目に付いた。
アベリアは、暖かい時期は薄桃色の花を咲かせる低木で、道端や公園に普通に植えられている。
花がやや細長いので、ホウジャクの仲間がよく蜜を吸いに来る様子が見られることが、やや有名だ。

しかし、この実が注目されることは滅多にない。
アベリアの実は、プロペラのような形をしていて、風に吹かれるとくるくると回転しながら宙を浮く、風散布の実だ。
似たような形状をした実に、ツクバネの実がある。アベリアの別名は「ハナゾノツクバネウツギ」と言うが、ツクバネに実の形が似ているからこのような名前がつけられているのだろうか?

実が宙で回転する様子を撮影してみた。
今回は、プロペラのブレ感を出すためにストロボを使わずに定常光のみのスローシャッターで撮ってみたのだが、あまり良くない写真になった。
栗林慧さんの、THE MOMENTという写真集の中でツクバネの回転シーンが載っていて、それがスローシャッターで撮られていたので同じ撮り方で撮影して見たのだが、ツクバネとアベリアでは、実の形状の違いによって重心の違いが生じるせいで、実の回転の仕方がやや違うため、しっくり来ない写真となった。
ブレの出方が綺麗じゃないのだ。
撮り方を改めよう。
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