浮かぶ種
- 景山陽
- 2024年2月14日
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オオオナモミを室内で発芽させたいのだが、あまり発芽率がよろしくないので予備の種を採集しに行った。
うちの近所はオオオナモミがあまり生えていないので、まとまった数を確実に採集するには隣町まで行かねばならない。
最初に訪れた川は、野焼きがつい最近行われていたようで、黒焦げになっていた。
当然、辺りの植生は焼き尽くされていてオオオナモミは見当たらず。
必死になって探して、そこから1km程離れた小川でやっとオオオナモミ群落を見つけた。
オオオナモミは、動物散布だけでなく、川の流れに流されて生息地を広げる「水散布」も行うらしい。
川や池などの水辺で群落が良く見られる理由は、その散布方法によるものだろう。
実際、オオオナモミを水に浸そうとすると沈まずに浮かんでくるので、野外でも同じように水に浮かび流されていく様子が想像できる。
植物の種を発芽させるとき、一度種を水に沈め、浮かんできた種は発芽率の低い種なので取り除くという選別をするが、オナモミやクサネムなどの水散布種子は水に浮くのでその理論が通用しない。

とりあえず100個近く種を採集できた。

オオイヌノフグリが咲き始めていた。

蕊を深度合成して撮影したかったのだが、風が強くて断念。
屋外での深度合成は限界があるので、庭で育てたものを室内に持ち込むのが確実だろう。
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