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月刊絵本

  • 景山陽
  • 2024年9月12日
  • 読了時間: 2分

今年の冬から初夏くらいまでに取り組んでいた写真が本になった。

チャイルド本社の子供向け月刊科学絵本

サンチャイルド・ビッグサイエンス10月号

「みつけたよ あきの たね」


僕は今回、植物の生態写真を担当させて貰っている。作者インタビューの記事は、下のリンクから見ることができるようだ。


この本は本来、定期購読をしている人や幼稚園の元に届くものだが、書店での取り寄せもできるらしい。

また、時間が経てば、バックナンバーがチャイルドブックのネットショップで購入できるようになるようだ。


本の中に、植物がタネから芽生えるシーンがあるのだが、連続写真の一つ目のカットから最後のカットまで、なるべく同じ画角で撮るという指定を受けた。

これが意外と難しかった。

何が難しいのかと言うと、予め植物が芽生えを出した時の大きさを予測して画角を決めなければならないので、いざ芽生えが成長してみると、予想以上に茎が縦に伸びたりして画面いっぱいに芽生えが写ってしまい、トリミングの余裕が無い写真が出来上がってしまう。

要は、植物の動きを予測することの難しさがあった。


画角を一定にすることで生じる難しさがもう一つ。

まだ発根したての、小さな被写体を引いた画角で撮るとボケが小さくなり、背景との分離が悪くなるという問題があった。

そこで、開放絞りで芽生えの部分だけにピントを合わせ、フォーカスブラケットで撮影した後に芽生えの部分だけに深度合成をせざるを得ないのだが、そうすると写真の仕組み上、芽生えだけにピントがあっているため、画面の手前の地面がボケる。

いわゆる前ボケができるのだ。


この前ボケという現象は、カメラをやっていない人にとっては違和感があるように見えるという指摘を受け、前ボケを無くすような撮影をし直したりもした。


結果、スタジオでの生態写真としては結構良いクオリティの写真が撮れたと思う。







 
 
 

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