地中断面
- 景山陽
- 2024年5月30日
- 読了時間: 2分
植物の根の成長を定点撮影する際、根は通常地面に埋まって見れないものなので、どうしても特殊な方法で撮影せざるを得なくなる。
基本的なのは、地中断面を作って撮影する方法だろう。
小規模なものだと、アサガオや稲の発芽なんかは水槽などのガラスケースに入れて断面を観察することができる。
下のリンクの動画なんかが有名だ。
しかし動画でなく静止画で、かつ野菜の様な大きい植物で地中断面の定点撮影をするとなると、セットは大規模になってくるし、手本になる情報も少ない。
今回は、ある野菜の根が成長していく様子を定点撮影したいのだが、いかんせん手探りの状態だ。

とりあえず、野菜の地中断面に撮影で手本になりそうな本をいくつか買って読んでみた。
画像中央の「しぜんにタッチ!」には埴沙萠さんが撮影したであろうサツマイモの地中断面写真が定点で載っており、クオリティが高い。
写真をよく見ると、背景にチラッと木の板らしきものが写っているので、開閉式の大きな木箱か何かに植えているのではないだろうか。
埴沙萠さんは、タンポポの根の定点撮影も同じ方法でやっていたように思う。
右側の「ぜんぶわかる!じゃがいも」は安田守さんの著書だ。
この本には、種芋から根が出て、芽が地面を突き破る様子が載っている。
土の感じからして、黒土を使っているのだろうか?
黒土は、保水性が高く固まりやすいので地中断面が作りやすそうに思えるのだが、少しでも乾燥するとボロボロ崩れてしまうため、少し扱いづらい気がする。
本を見ているだけでは何にもならないので、とりあえずホムセンで道具を買い、庭に簡易的なセットを作ってみた。

ブロック塀を並べ、その間に土を盛った。

ブロック塀を外すと、地中断面が現れる仕組みだ。
しかし、この規模のセットになると、土が自重で崩れてきてしまい、断面が上手くできない。
水分を吸わせたらそれなりに固まるようにはなったが、これから先数ヶ月も定点撮影するとなると、途中で断面が崩れそうで不安だ。
それに、今回買ったブロック塀がかなり脆くて、先っぽをつまんで持ち上げようとすると、簡単に割れてしまう。
空手でよく、ブロック塀を割るパフォーマンスがあるけれど、あのブロックはそんなに固くはないのだろう。
しばらく動いていたら帯状疱疹の痛みが悪化して、熱っぽくなってきたので今日はもうここまで。
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