赤い糞
- 景山陽
- 1月13日
- 読了時間: 2分
川沿いを散策していたら、コンクリートの上に赤い糞が落ちていた。
見上げると、赤い実を付けたノイバラの群落が。ノイバラの実を食べたジョウビタキかツグミがその場で落としていったのだろう。

ノイバラの実を食べた鳥の糞はわかりやすい。赤いのが果肉で、白いのは種。
この糞を持ち帰って、春まで定点観察し、糞から種が芽生える様子を撮影したい。しかし、今日は生憎タッパーや袋の類を持ち合わせていない。仕方ないので素手でつかんで原付まで運ぶことに。
感染症の危険があるので褒められた行為ではないのだけど、今日は風が強かったので翌日まで吹き飛ばされずに残っている保証が無かった。
そのまま原付のメットインに封印。家に帰るまでに糞が崩れてしまわないか気が気でなかった。
少しマニアックな話をすると、ジョウビタキの糞の中からノイバラの種が芽生えるシーンは、現時点で植物写真家の埴沙萠さんしか撮っていない。
福音館の植物記に件の写真が載っていたことから、写真が撮られたのは1990年以前の可能性が高いのだが、それから30年以上たった今でも撮っている人がいないのだ。撮る人がいない割には需要のあるシーンの様で、件の写真が児童書に使われているのを何回か見たし、以前ある人から、「ジョウビタキの糞から種が芽生える様子とかは撮ってたりしない?」と聞かれたこともある。
恐らく今後も積極的に撮る人は現れないだろうから、僕も撮っておくことにした。
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