盛り塩
- 景山陽
- 2月1日
- 読了時間: 2分
トレイルカメラをしかけに行こうと家を出たら、玄関先に盛り塩が置いてあってギョッとした。母親はそういうことをするタイプではないだろうし、となると父親?
母親に聞いたら、父親が「最近良くないことばかり起きるからやってくれ」と言ったそう。
なんだかスピリチュアルな感じがして僕はあんまり好きじゃないのだが、辞めてくれとも言えない。
とは言え、盛り塩くらいは許容範囲。酵素とか波動とか言い出したら全力で止めるが。
それよりも、父親の言う「最近良くないことばかり起きる」の良くないことの中に、僕がまともに就職せずフラフラしていることが入っていそうで怖い。まあ入ってるんだろうな。
まだ周りは若い若い言ってくれてるけど、3月で24歳になるし。
自然写真で食べていくには、プロ並みの実力がある人が取り組んで10年以上かかると言われている。そして、色んな先輩方の話を聞いてみてもその話はほとんど間違っていないと思う。
「要する時間の長さを覚悟しているかどうかです」と、数年前にある先輩からもらったメールに書いてあった。
覚悟するしないではなく、唯一頑張れるのが自然写真で、もうこれしかないので、やるしかないという感じだ。
俺が写真で食えるようになるのが先か、中年フリーターの称号と世間の目に耐えきれなくなって死ぬのが先か。
いざとなったら死ねば良いというのは、最強の後回し術であり、防御なのだが、その考えをあてにしすぎると、頑張るどころか怠惰になる傾向にあるので、なるべく考えないようにはしている。
現状維持が続くと良くないし、もう少し積極的になってみようかな?
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