栗の中
- 景山陽
- 2024年10月5日
- 読了時間: 2分
一日中雨なので、室内で工作をした。
昨日物置から引っ張り出してきた赤外線センサーの手直しと、防水用のケースが割れていたので作り直した。

午後、雨足が弱まったので一瞬だけ山へ。
登山道に生えているカキが色づき始め、ついに地面に落ち始めた。
ここはかなりマイナーな登山道で、登山者が3日に一人来るかどうか。
カキが落ちたとしても人間の手に渡ることはなく、動物のご馳走となる。
カキを食べに来る動物と言えば、タヌキが有名だ。
タヌキに食べられたカキは、種だけが糞として排出され、春になるとフンの中から芽生え出す。
僕は動物の種子散布に関連する写真をあまり撮れていないので、今年の秋から冬にかけては力を入れてみようと思う。
手始めに、登山道に落ちている熟したカキの目の前に、トレイルカメラをしかけておいた。
もしタヌキが食べに来る様子が写っていたら、今日手直ししたセンサーカメラを仕掛けて、本格的に撮影を開始するつもりだ。

トレイルカメラを仕掛けた帰り道、シモバシラがたくさん咲いていた。そういえば、ちょうど今頃が花期なんだっけか。

シモバシラと言えば、冬になると茎から氷柱が湧き出してくる植物として有名なので、ついついつい冬の姿ばかりが取り上げられがちだ。

この時期野山を歩いていると、時折「どさっ」と大きな物音がする。
振り返ると大きなイガグリが落ちていて、もし頭に落ちていたら…と少しゾッとする。
撮影用に、いくつかクリの実を持ち帰ろうとイガを剥こうとしたら、思っていたよりもイガが痛くて、手を引っこめてしまった。
最後にイガにちゃんと触れたのが幼稚園の時だったと思うのだが、20年近く経ち、すっかりイガへの警戒心が薄れてしまっていた。

クリ 白バック
断面を撮りたいのだが、殻が固いので、少し水を吸わせてからの方が良いだろう。

持ち帰ってきたクリの中に、穴が空いているクリが混じっていた。
おそらくクリシギゾウムシの産卵痕だろう。
このまま乾燥させずに放置しておけば幼虫が出てくると思うので、撮影するために保管しておこう。
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