受粉
- 景山陽
- 2024年12月12日
- 読了時間: 2分
受粉って、簡単に説明しようとすると結構難しい気がする。
もちろん、大人にではなくて子供に対して。
「雄蕊の花粉が雌蕊に付くこと」と理屈ではわかっていても、今度は雄蕊、雌蕊ってなに?という疑問が湧いてくる。
雄蕊は花粉を出す器官 雌蕊は花粉を受け取る器官とでも説明するのがいちばんシンプルなのだろうか。
僕が子供の時は、教科書に載っていた受粉の仕組みには全く興味が持てなかった。
正直言うと、今でも受粉というシステムに小難しい印象を抱いてしまう。
僕が一番面白いと思うのは、植物が花粉をより遠くに飛ばしたり、雌蕊に確実に届けるための「くふう」の部分。虫を呼ぶために蜜を出したり、蕊を自ら曲げたり、花粉を粘つかせたり、それらは顕微鏡を使わなくとも肉眼でも見える。つまり、手軽に五感で体験することが出来る。
逆に、柱頭に付着した花粉から花粉管が伸びて~みたいなミクロの世界になってしまうと、顕微鏡を使わなければ確認ができないだろうし、気軽に見たり触ったりできない世界には、中々入っていけない。
もちろん、本を読んだりして自らその世界を知る努力をすればその世界を好きになることはできるだろうけど。
勉強が好きではない僕がそれをしようと思えるのは、僕が元から生き物に興味があるからだろうし、別に生き物に微塵の興味もなくて、勉強も好きな訳ではない人間が受粉の仕組みに興味を持ってくれることは中々無いだろう。
とにかく、生き物の生態みたいな、ただでさえ理屈っぽい写真を撮るのであれば、少しでもその理屈の面白さに自分の感動を上乗せしたい気がする。
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